飛行機からオーロラを見る

日本とヨーロッパを結ぶ直行便の飛行機は、北極圏を通るので、オーロラが見える可能性が大です。なにしろ飛行機の飛ぶ高度では、天気の心配をしなくていいのですから。ただし夏は白夜なので、季節としては10月から2月くらいまででしょう。

日本を昼間出発して、その日のうちに目的地に着く便では、太陽を追いかけて行くことになり、暗くならないので見えるチャンスはありません。期待できるのは、ヨーロッパを午後に出て、翌朝日本に着く便です。シベリア上空あたりで夜中になり、ちょうど一番緯度の高い所を通るので、オーロラが見やすくなります。私はこのような便に乗るときオーロラに気をつけるようになって以来、強さの差はあるにせよ、ほぼ毎回見ています。


実践例

10月24日、1325(イギリス夏時間)発、成田行きの便に乗りました。実際の離陸は1400頃でした。2時間後、フィンランド上空を通るころには相当暗くなってきました。離陸4時間後、キャビンの照明が落とされました。さっそく北側の窓の外を覗きました。

見えます見えます。まっ暗な中に弱々しく、白っぽいアーチ型のオーロラが、ちょうど正面に見えました。何度か見ていると、最も活発になったのは、離陸後6時間ほど、ちょうど航路の中間を過ぎた、シベリア上空を飛んでいるころでした。北の空のかなり高いところまで、カーテン状になったり縦すじのあるオーロラが、どんどん形を変えて、時には二重になって現れました。その後は次第に低くなっていき、ぼんやりした明りのように小さくなっていきました。色ははっきり分りませんでした。

飛行機から見て良いことは、何といっても天気の心配がないこと、防寒の装備がいらないことです。しかし、視界が限られているので、地上から見るほどの迫力はありません。また、照明を落としてある時でさえ、上着などで光が入らないようにしないと見えませんでした。

そういう弱い光であり、また時によってはぼんやりした光の帯程度で、雲のようにも見えるので、オーロラを見たことがないと、それとは判らないかもしれません。疑問なときは、反対の南側の窓から見える空と比べてみるといいでしょう。

日本−ヨーロッパ便に限らず、緯度の高い所を飛ぶ便なら見えると思います。見えたら教えてください。

「フィンランドのオーロラ」ホームページ