96年3月10日

タンペレの近くでオーロラが見えました。ちょうど車の進行方向だった北の空の低い所に、カーテンのように見え、よく動きました。そしてしばらくすると、静かなアーチ状に戻ってゆき、そして見えなくなりました。ラップランドのオーロラとは比べものになりませんが、やっぱりきれいでした。


96年3月24日

郊外に百武彗星を見に行ったら、またオーロラが見えました。北の低い空に出ていて、最初は雲と見分けがつかなかったのですが、急に動き始めて、低くカーテンのように広がったりしました。しかし、初めて見たのなら、オーロラだとは気がつかない程度の明るさでした。上がそのときの写真です。左下の地平線ぎりぎりにある明るい星は金星、その斜め左上、画面の左端ぎりぎりにすばるが見えます。この時はリバーサルフィルムを使いましたが、肉眼より色がはっきりと出ました。

この晩はすっきり晴れていたので、百武彗星も長い尾がよく見えました(写真上)。オーロラと彗星が同時に見えるとは、なんて運がいいこと。しかし、広角レンズを持っていなかったため、オーロラと彗星をひとつの画面に入れることはできませんでした。残念。


96年10月14日

北の空低く、うす白いアーチのようでした。上の写真では緑っぽく見えます。その上に赤い部分がありますが、これは肉眼では気づきませんでした。夜11時(夏時間)ごろ見えはじめ、活発なオーロラにならないかなーと、しばらく見ていたのですが、ずっと同じ形のままでした。この日はよく晴れて、天の川も見えました。次の晩も晴れてはいましたが、オーロラは全く見えませんでした。


1996年のフィンランドのクリスマス切手はオーロラの絵柄でした。


97年2月16日

午後11時過ぎ、タンペレでオーロラが見えました。北の空の低いところだけでしたが、色は緑から黄緑くらい、カーテン状から様々な形に変わりました。非常に動きが速く活発でしたが、活動が終わるのも早く、15分もすると消えてしまいました。 たぶんその真下、ラップランドあたりでは、きれいなオーロラが見えていたはずです。

なお、上の写真で手前に白く見えるのは凍った湖です。


97年2月27日

タンペレで素晴しいオーロラが見えました。

この晩は天気がよかったので、ヘールボップ彗星を見がてら、車で5分ほどの北に開けた湖に行ったのです。フィンランドの緯度では、ヘールボップ彗星がひと晩中、沈まなくなっています。そこでオーロラも見えましたが、ぼんやりアーチ型で動かない、あまり面白みのないやつでした。オーロラは午後11時ごろ、もっとも活発になることが多いので、11時半ごろまで見ていましたがあまり変化がありませんでした。この状態が上の写真で、まん中あたりにヘールボップ彗星が見えます。

家に帰って、「たいしたことないけどオーロラ見えるよ」と妻に言ったら「見てみる」ということだったので、2人で家の北側の空地から見ていました。この時は、アーチ型がしだいに大きくなり、部分的に二重になっていました。12時過ぎになって、どんどん活動が活発になり、天頂まで波が押しよせるようにオーロラが広がってきました。カーテン状からさまざまな形に変化したり、点滅したり、それはすごいものでした。もうラップランド以来の絶叫状態。(^^;

「じゃあもっと視界のいい所へ行こう」ということになって、夜中の1時ごろ、寝ついた3才の息子をふとんにくるんで、車で 20kmほど離れた暗いところへ行ったのですが、さすがに色もよく見えるし、なにしろ動きが激しく、すごい感動ものでした。フィンランド南部であんなに見えることは、めったにないと思います。2時半ごろまで見てました。オーロラは夜半前に活発になることが多いので、危く見のがすところでした。アラスカ大のオーロラ予報は活発なオーロラを予想していたので、期待はしていたのですが、当たりますねえ。

左と真中の写真には、ヘールボップ彗星も写っていますが、広角なのでかなり小さくしか見えません。右の写真の人影は、オーロラを見ている妻です。


97年3月3日

午後11時ごろ、前回と同じ湖でオーロラが見えました。やはりアーチ型で、ときどきカーテン状にも見えました。しばらく見ていて気がつくと形が変わっているという変化のしかたでした。オーロラの下端が非常に低く(角度にして1°くらい)、その下が真っ暗だったのが印象的でした。多分かなり北の方に出ていたのでしょう。下端が高度 100km にあると仮定して、1°に見えるということは、緯度にして約 10°(1100km)北ということになります。

97年3月4日、前日は見えたし、オーロラ予報もまずまず、で期待したのですが、全く見えませんでした。

97年3月6日、この日も見えませんでした。ヘールボップ彗星はよく見えましたけど。


写っていたオーロラ

この冬はときどきヘールボップ彗星の写真を撮っていたのですが、フィルムを現像したところ、3月10日と4月3日の写真に、オーロラらしきものが写っていました。自分の記録では、これらの日はオーロラが見えなかったことになっていますが、目に見えないくらいの明るさのオーロラが出ていたのでしょう。3月10日の方は28mmで撮ってあったのですが、地平線から1°くらいまでが暗く、その上がにぶい黄緑色になっています。おまけ5の写真と似た感じです。4月3日の方は 50mmで、地平線は写っておらず、彗星のすぐ下あたりが鮮やかな緑色のもやのようになっていました。

それにしても、オーロラはスライドの方が向いていると思います。露光不足でも色がよく出るし、やはり発光物は透過光で見た方がきれいです。


97年5月1日

正確には夜半を過ぎていたので2日ですが、かなり活発なオーロラが見えました。この日はちょうど引越しをして、新しいアパートの窓から北側の空を見ていました。ヘールボップはまだ見えるかな、とか思いながら。すると空の一部が、紙を適当に切って貼りつけたような形で、ときどき明るくなったり暗くなったりしていました。これはもしや、と思ってよく見ていると、かなり広い範囲で、さまざまな形のオーロラが出ていました。

妻も暗いところへ行ってみたいと言うので、すでに眠っていた息子にしたくをさせて(ひどい親 (^^;)、一家で郊外の見はらしのいい所まで行きました。北の空から、ほとんど真上まで波が押しよせるように明滅するオーロラが何度も見えました。北の空の低いところは、すでに白夜で明るくなっていてよく見えないのが残念でした。

シーズン最後のオーロラでしたが、数えてみると5回見えたので、まずまずでした。


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